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COVID-19
2020年02月29日

 COVID-19と命名された新型コロナウイルス性肺炎が世界中で猛威を振るっています。日本では検査体制の充実が急務とされていますが、そんな中、2月27日に、神奈川県衛生研究所と理化学研究所の共同研究により、新型コロナウイルスを10~30分程度で検出できる新しい検査法が確立されたことが報道されました。この検査法を開発した理化学研究所の林崎良英先生は私の大学時代の親友であり、本年1月に開催された豊中市医師会新春文化講演会で講演をお願いしております。林崎先生は世界レベルのゲノム研究の第一人者ですが、常に研究成果を実臨床にフォードバックすることを心がけており、本法開発もその一環と言えます。新しい検査法の基本型は数年以上前に確立されており、その有用性は、肺がん組織の化学療法感受性の確認や新型インフルエンザの検出でも有効であったことが証明されています。新型コロナウイルスの遺伝子配列は比較的早期に決定されていたようなので、今回の同肺炎の診断に応用されるのは時間の問題と私は思っていましたが、ようやく公表に至ったようです。実臨床で使用可能となるには今少し超えるべきハードルがあるようですが、この検査法は特別な装置は不要で、診察室などで1時間以内に結果がわかるので臨床的な有用性は極めて高いことが期待されます。私たちのごく近しい人物がこのような素晴らしい開発をしてくれたことは大変嬉しく且つ誇らしいことであります。これからも林崎先生に注目し、しっかりと応援して行きたいと思っています。

 

令和2年2月27日

豊中けいじん会クリニック

福永 惠

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