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明けましておめでとうございます。
2018年01月01日

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

  さて、今年はTVのCMでも言われているように、平成30年です。「30年」は英語の「one generation(1世代)」にあたり、親から子へとバトンが受け渡されていく期間です。30年前の透析医療がどのようであったか、日本透析医学会発行の「2015年12月31日現在、わが国の慢性透析療法の現況」から少し振り返ってみましょう。30年前の1985年、66,310人であった透析患者数は30年で324,986人と4.9倍に増加しています。年間新規透析導入者数は、13,416人から39,462人へ2.9倍に増加しています。特筆すべきは患者さんの年齢で、1985年に導入患者さん平均:54.4歳、年末患者さん平均:50.3歳であったのが、2015年には各々69.2歳、67.9歳と14.8~17.6歳延びています。この結果には、この間における腎不全治療を含む腎疾患治療の進歩が寄与していると考えられています。もう一つの特徴は、腎不全の原因疾患の変遷です。透析療法の原因疾患は、1985年では56.0%が慢性糸球体腎炎、19.6%が糖尿病性腎症でしたが、30年後の2015年は前者が16.9%、後者が43.7%と逆転しています。これには慢性糸球体腎炎治療の進歩があった一方、食事の欧米化や飽食化などによる糖尿病患者数の増加などが影響していると考えられています。 今後、患者さんの高齢化により数年後に患者さんの数が平衡化することが予想されていますが、加齢による影響で合併症が増加したり、通院困難な患者さんが増加してくることが懸念されています。来年には元号が新しくなることも予定されています。新しい世代の透析医療の在り方を常に模索し、患者さんには元気で長生きして頂けるような透析医療を今年も提供していきたいと考えております。

平成30年1月

豊中けいじん会クリニック

院長 福永 惠

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